金星は美的センス・社交性・穏和さ・親和性、火星は積極性・勇敢さ・攻撃性を表す。出生時のホロスコープ（天体配置図）での金星と火星の角度（アスペクト）によって、これらがどのように発揮されているかがわかる。

金星×火星：0度（コンジャンクション/合）

【男女共通】

美的センス・社交性・穏和さ・親和性を表す金星が、積極性・勇敢さ・攻撃性を表す火星と重なることで、以下のいずれかの暗示が強まる。

情熱的な性格。官能的な人が多い。繊細さには欠けるものの、美を愛する力は強い。周囲に自分をアピールする。華やか。人を愛する能力も強い。恋愛に起因することで闘争心が出やすい。怒りやすいが、怒りが鎮まるのも早い。絵画や彫刻などの芸術・工芸関係、貴金属を扱う仕事に才能を発揮しやすい。音楽や舞踏に高い適性がある。若い人をターゲットにした分野や流行の分野で力を発揮しやすい。お金を集める力がある。

【女性の場合】

火星＝男性らしさを表すため、男らしい女性像となる。自由奔放な性格になりやすい。特に恋愛面。結婚前の色恋沙汰が多い傾向。

【男性の場合】

金星＝女性らしさを表すため、女らしい男性像となる。

金星×火星：60度（セクスタイル）

【男女共通】

60度の角度には発展を促す作用がある。美的センス・社交性・穏和さ・親和性を表す金星と、積極性・勇敢さ・攻撃性を表す火星がサポートし合うアスペクト。以下のいずれかの暗示が強まる。

暖かい人柄。情愛深い。人情味がある。愛想が良い。性別問わず対人関係が活発。進んで人を助ける性格。性格が違う人とも協力関係を築ける。これらの傾向は火星より公転周期の遅い土星がスクエアのアスペクトをとっていると弱まる（土星の効力の方が強いため）。義侠心がある。勇敢。堂々としている。社交的。社交性を活かして金銭的利益を生み出す。金銭の運用が上手い。恋愛に燃え上がる性質。激しい情熱のある恋をする。官能的な興奮を伴う恋愛。結婚するとセクシャルな面が充実する。絵画や彫刻などの芸術・工芸関係、貴金属を扱う仕事に才能を発揮しやすい。

金星×火星：90度（スクエア）

【男女共通】

90度の角度には天体の力の片方を犠牲にしたり逸脱させたりするが、新たな方向へ発展させる作用がある。このアスペクトの場合、美的センス・社交性・穏和さ・親和性を表す金星と、積極性・勇敢さ・攻撃性を表す火星の力が逸脱するように作用するため、以下の暗示が強まる。

多情で好色。異性に対してみだらな気持ちを抱きやすい。興奮しやすい性格だが、その反動で冷ややかな態度をとりがち。暴力的な素質。愛する人と争う気質。男女関係に溝ができやすい運命。ひと目惚れしやすい。ストライクゾーンが広い。すぐにくっつくが、すぐに別れる。分別のない恋愛による事件やトラブルが多い。不注意により金銭を失ったり、浪費を招きやすい。激情によりトラブルが多い。気持ちが高ぶりやすく、それが災いしてチームでの事業や協同事業に失敗する。

金星×火星：120度（トライン）

【男女共通】

120度の角度には天体の力を快適な方向へ発展させる作用がある。美的センス・社交性・穏和さ・親和性を表す金星と、積極性・勇敢さ・攻撃性を表す火星が良い方向に力を発展させる。主に以下の暗示が強まる。

楽天的で暖かい人柄。細かいことを気にしない。情愛深い。人情味がある。進んで人を助ける性格。義侠心がある。勇敢。堂々としている。社交的。社交性を活かして金銭的利益を生み出す。金銭の運用が上手い。恋愛に燃え上がる性質。激しい情熱のある恋をする。恋愛面では相手に忠実（火星以外に天王星・海王星がスクエア・オポジションでない場合）。官能的な興奮を伴う恋愛。結婚するとセクシャルな面が充実する。絵画や彫刻などの芸術・工芸関係、貴金属を扱う仕事に才能を発揮しやすい。

金星×火星：180度（オポジション/衝）

【男女共通】

180度の角度には対外的に力を発揮しようとする作用がある。美的センス・社交性・穏和さ・親和性を表す金星と、積極性・勇敢さ・攻撃性を表す火星の力が強く外へ拡張され、以下の暗示が強まる。

多情で好色。異性に対してみだらな気持ちを抱きやすい。意中の相手へのアプローチが他のアスペクトより強くなる。人生を発展させるために異性を必要とする。非常にアピールに有利な優れた容姿になる場合もある（金星と火星が火と風の組み合わせの場合はより派手になる）。興奮しやすい性格だが、その反動で冷ややかな態度をとりがち。暴力的な素質。愛する人と争う気質。分別のない恋愛による事件やトラブルが多い。不注意により金銭を失ったり、浪費を招きやすい。激情によりトラブルが多い。気持ちが高ぶりやすく、それが災いしてチームでの事業や協同事業に失敗する。

---