【性格&運勢】土星×海王星の各アスペクトの解釈-ホロスコープ(ネイタル/トランジット)

土星は「秩序」「忍耐」「制約」、海王星は「夢想」「幻想」を表す。出生時のホロスコープ(天体配置図)の土星海王星の角度(アスペクト)によって、人の性格にどのように影響しているかがわかる。どちらも動きの遅い天体なのでアスペクトをとっている期間が数ヶ月間と長く、同じ年齢の人でも半数近くが同じアスペクト所持者となる。経過図の場合は運勢を占うことが出来る。コンジャクションとオポジションはそれぞれ約35年周期。

全アスペクト共通の個人の性質

土星は「社会」「野心」を表し、海王星は「芸術」「芸能」「夢想」「アーティスティックな才能」を表すため、どのアスペクトであっても社会で活躍出来るレベルの芸術的才能やタレント性を備えている。そういった道を目指そうとする人も多い。
土星は「社会」「現実」を表し、海王星は「薬物」「ドラッグ」「アルコール」を表すため、どのアスペクトであっても(60度or120度の吉角であっても)社会でのプレッシャーやストレスや現実逃避願望によるアルコール中毒や薬物中毒に気を付けたい。特にトランジットにより火星土星天王星海王星冥王星がネイタル(出生図)の主要天体に影響を与える時期はこれらに溺れないように注意。
アーティスト界隈にドラッグ中毒者やアルコール常飲者が多い傾向があるのは、海王星が「アーティスティック」「アルコール」「薬物」といったキーワードを併せ持っているからと言える。

■土星×海王星:0度(コンジャクション/合)

個人の性格(出生図/ネイタル)

解釈が難しいアスペクトとされる。その理由として土星は「実際性」、海王星は「夢想性」という相反する性質が重なり合っていることが起因すると思われる。このアスペクトを持っている人は、実際何かに取り組むにあたり、広い視野やビジョンを活かすことができたり、夢やビジョンを現実化させる実務性を発揮する人物となる。現実と夢を行き来しているので、どこかミステリアスな人物となる。夢を現実に落とし込むことに長ける。夢を夢で終わらせないために現実的な努力が出来る。物質社会において自力で理想を叶えようとする。野心的で名声を求める。大それたことを考える。犠牲になる立場を受け入れる。禁欲生活への願望があり、実践する人もいる。自己否定と自己肯定の感情の両方に揺れる。一見落ち着いていてしっかりしている人に見えるが内面は繊細の場合と、一見傷つきやすそう(弱そう)に見えても中身は落ち着いていて芯があり強い人の両パターンに分かれる。
土星は「父親」を表し、海王星は「あやふや・曖昧なもの」を表すため、父親の存在があやふやだったり、あまり頼れる存在では無いという解釈もある。貧困を体験していたり、頼りにならない家族を支えるような人生になりがち。海王星は「アルコール」の象徴なので、父親(土星)が酒をよく飲む人という場合もある。
社会からの抑圧を受けやすく、世間の噂やスキャンダルに見舞われやすくなるという解釈もある。「現実」「壁」を表す土星に、「溶解」を表す海王星が重なることで、現実の壁に侵食してくる存在に困らされるという暗示となる。しかも海王星は「混沌(カオス)」や「自己犠牲」を意味するので、解決はすんなりとはいかず憶測や誤解が飛び交うこととなる。その挙句に自分が犠牲にならざるを得ないといった体験をしやすい。たとえ名声を得たとしても、やたらと地位や経歴を怪しまれたり探られることが多くなる。

個人の運勢(進行図orトランジット)

【トランジット土星×ネイタル/進行図の海王星】
トランジット土星がネイタルや進行図の海王星にコンジャクションするとき、これまで得た知識が人を惹きつけるようになる。この時期に社会に対して何らかのアプローチをするときは、利益を追求するような物質的な話は流されたり冷遇されやすい。夢や個性を豊かに盛り込んだ話を展開していくと周囲の理解を得やすい。

【トランジット海王星×ネイタル/進行図の土星】
トランジット海王星がネイタルや進行図の土星にコンジャクションすると自己防衛心が強まる。野望を表す土星と夢を表す海王星が重なることで、野望を叶えようとする向上心が芽吹く。夢を叶えるためや成功のための現状維持や、現状に留まっての努力に満足感を得られる。新しい責務に適切な対応が出来る。

社会の運勢(経過図/トランジット)

土星海王星のコンジャクションは約35年周期で起こる。土星は社会や秩序、海王星は混乱を意味するため、その2つの惑星が重なる期間は社会秩序の混乱や政治モラルの低下、軍閥の腐敗や陰謀が横行するとされる。労働運動の激化、多くのストライキが起こる。1988年の合のときには政界・官界・マスコミを揺るがす大不祥事であるリクルート事件が起こった。

■土星×海王星:60度(セクスタイル)

個人の性格(出生図/ネイタル)

土星の規律を守るという厳しい性質に対し、曖昧さや緩さを表す海王星が良い影響を与えることで、制度に対する頑固さが和らぎ、ルールに囚われない柔軟性や見識の広さを持つ人物となる。状況を見て適宜ルールを変えることが出来たり、自分の中の常識の型にハマることなく変化に対応することが出来る。優れた自己統制力。卓越した知性と集中力。しっかりと計画を立て、実際にそれを叶える技量を持ち、理想を叶えていく。秩序立てたり、柔軟な組織を作る能力にも優れる。海王星の夢みがち&堕落気質を土星がしっかり引き締めてくれるので、理路整然としつつも夢とユーモアを失わない。実務能力が備わるので夢だけ見て動かない人物にはならない。土星の影響で潔癖で細かい性格となる場合もある。

個人の運勢(進行図orトランジット)

【トランジット土星(海王星)×ネイタル/進行図の海王星(土星)】
トランジット土星/海王星がネイタルや進行図の海王星/土星と60度の角度をとると、120度のときと同様に感情が抑えられて淡々と過ごせる運気となる。感情は安定しているけど高揚することもないのでテンションは低め。感情的な人はこの時期は感情に振り回されず落ち着いて過ごせる。恋やときめきといったフワフワした感情が抑えられるので恋愛運は低下傾向。感情的でセンシティブな人は落ち着いた日々を過ごせるので、相手の挙動に傷付く頻度が減る。思考が現実に戻るため、相手に冷めることもある。
仕事面でも淡々とした日々となる。仕事に退屈さを覚える。この時期を前向きに過ごせれば乗り切ることが出来る。感情や感性を使う仕事の人は、思うように表現が出来ずスランプに陥る場合も。制作意欲が湧かずに頓挫、やる気が無くなるといったことが考えられる。この時期は現実を見ることでプラスに転じさせる運気となるので、目の前にあることや現実的な目標を淡々とこなすように過ごすと吉。

■土星×海王星:90度(スクエア)

個人の性格(出生図/ネイタル)

「現実」の象徴である土星に対し、「理想」を表す海王星が屈折した形で影響することにより、現実と理想がぶつかり合い、葛藤を抱えたり、現実に押し潰されて悲観的になったり、ネガティブ思考や悲観的な空想にとらわれやすくなる。自虐的になる。劣等感を抱きやすい傾向。夢と現実がせめぎ合い、夢を追おうとすると現実から何らかの横やりが入ったり、現実に引っ張られて夢を追えなかったりといったことがある。タイミングを読むのが下手で要領の悪い人となる。夢と現実の間でうまくバランスを取れるようになれば、このアスペクトを有効に使えていると言える。
他の解釈では、悪い噂に翻弄されたりそのターゲットにされたり、いじめを受けたり、裏で誰かに騙されていたりと裏切られる経験をしやすい。それは身近な人間関係だけでなく、会社や組織内にまで及ぶ。腐った組織による被害に遭いやすい。陰険ないやがらせで立場を揺るがされたり、年長者から犠牲を強いられたりもする。嫌な現実に直面して夢や理想が砕かれて苦しむことがある。犠牲、喪失、奉仕、殉職に関係しやすい。

社会の運勢(経過図/トランジット)

土星海王星のスクエアは約17〜18年に一度起こる。土星は社会や秩序、海王星は混乱を意味するため、その2つの惑星がスクエアとなる期間は社会秩序の混乱や政治モラルの低下、軍閥の腐敗や陰謀が横行するとされる。労働運動の激化、多くのストライキが起こる。1979年にはソ連のアフガニスタン侵攻が起きた。

■土星×海王星:120度(トライン)

個人の性格(出生図/ネイタル)

土星の規律を守るという厳しい性質に対し、曖昧さや緩さを表す海王星が良い影響を与えることで、制度に対する頑固さが和らぎ、ルールに囚われない柔軟性や見識の広さを持つ人物となる。状況を見て適宜ルールを変えることが出来たり、自分の中の常識の型にハマることなく変化に対応することが出来る。優れた自己統制力。卓越した知性と集中力。しっかりと計画を立て、実際にそれを叶える技量を持ち、理想を叶えていく。秩序立てたり、柔軟な組織を作る能力にも優れる。海王星の夢みがち&堕落気質を土星がしっかり引き締めてくれるので、理路整然としつつも夢とユーモアを失わない。実務能力が備わるので夢だけ見て動かない人物にはならない。土星の影響で潔癖で細かい性格となる場合もある。

個人の運勢(進行図orトランジット)

【トランジット土星(海王星)×ネイタル/進行図の海王星(土星)】
トランジット土星がネイタルや進行図の海王星と120度の角度をとると、60度のときと同様に感情が抑えられて淡々と過ごせる運気となる。感情は安定しているけど高揚することもないのでテンションは低め。感情的な人はこの時期は感情に振り回されず落ち着いて過ごせる。恋やときめきといったフワフワした感情が抑えられるので恋愛運は低下傾向。感情的でセンシティブな人は落ち着いた日々を過ごせるので、相手の挙動に傷付く頻度が減る。思考が現実に戻るため、相手に冷めることもある。
仕事面でも淡々とした日々となる。仕事に退屈さを覚える。この時期を前向きに過ごせれば乗り切ることが出来る。感情や感性を使う仕事の人は、思うように表現が出来ずスランプに陥る場合も。制作意欲が湧かずに頓挫、やる気が無くなるといったことが考えられる。この時期は現実を見ることでプラスに転じさせる運気となるので、目の前にあることや現実的な目標を淡々とこなすように過ごすと吉。

■土星×海王星:180度(オポジション/衝)

個人の性格(出生図/ネイタル)

「現実」の象徴である土星と、「理想」を表す海王星が正面からぶつかり合う形で影響することにより、現実と理想がぶつかり合い、現実に押し潰されて悲観的になったり、ネガティブ思考や悲観的な空想にとらわれやすくなる。自虐的な性格になったり、劣等感を抱きやすい傾向。これらの影響は土星と海王星がお互いを激しく干渉し合うオポジションによって起こるので、現実と夢のどちらを軸にするかを決めて生きれば前述した影響は少なくなると思われる。悪い噂に翻弄されたりそのターゲットにされたり、いじめを受けたり、裏で誰かに騙されていた、裏切られるといった経験をしやすい。それは身近な人間関係だけでなく、会社や組織内にまで及ぶ。腐った組織による被害に遭いやすい。陰険ないやがらせで立場を揺るがされたり、年長者から犠牲を強いられたりもする。嫌な現実に直面して、夢や理想が砕かれて苦しむことがある。犠牲、喪失、奉仕、殉職に関係しやすい。

社会の運勢(経過図/トランジット)

土星海王星のオポジションは約35年に一度起こる。土星は社会や秩序、海王星は混乱を意味するため、その2つの惑星がオポジションとなる期間は社会秩序の混乱や政治モラルの低下、軍閥の腐敗や陰謀が横行するとされる。労働運動の激化、多くのストライキが起こる。1973年にはアラブ諸国の石油戦略でのオイルショックとエネルギー危機が起きた。