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第2ハウス(2室)とは
第2ハウス(2室)とは「金銭の室」「所有の室」と呼ばれ、金運・金銭取得に対する意志・経済力や収入源を占うハウスである。
人生で得られる所得や損失に関して鑑定する際に使用する。仕事や人との交流で得られるもの・損をすること、金銭に限らず価値のあるもの(生命のあるものを除く)、所有物、財産など、自分の自由になる財産についても占うことができる。
※ハウスを占うには生年月日に加えて出生時間の情報が必要
第2ハウスで占えること
- 金運
- 経済力や収入源の有無
- 人生で得られる所得や損失
- 金銭取得に対する意志
- 自分の自由になる財産の傾向
- 所有物や財産に関する運
何も惑星が入っていない場合
第2ハウスの始まりの境界線(カスプ)の星座によって、天体に置き換えて占うことが可能である。ただし、天体が入っているより、やや弱い影響となる。
【第2ハウスの境界線の星座】
牡羊座 | 火星が入っているとみなして占う |
牡牛座 | 金星が入っているとみなして占う |
双子座 | 水星が入っているとみなして占う |
蟹座 | 月が入っているとみなして占う |
獅子座 | 太陽が入っているとみなして占う |
乙女座 | 水星が入っているとみなして占う |
天秤座 | 金星が入っているとみなして占う |
蠍座 | 冥王星が入っているとみなして占う |
射手座 | 木星が入っているとみなして占う |
山羊座 | 土星が入っているとみなして占う |
水瓶座 | 天王星が入っているとみなして占う |
魚座 | 海王星が入っているとみなして占う |
・第2ハウスの太陽
財政運がある。お金を稼ぐことに有望。物質的に恵まれる。安全な手段でお金を稼ぐ。リスクのあるビジネスはしない。自分や自分の家族の安全を第一に考えて仕事選びをする。資産運用の才能もある。金銭に変換できる物や、資産に対する優れた感覚を持つ。物の価値を見極めることができる。金銭を得ようとすると高い地位を持つ人が援助をしてくれる。無意識で自分の価値=所有物の価値と認識する傾向。自分だけでなく、他人の価値も相手の所有物で判断してしまうこともある。高品質なものを欲する。ブランド志向。ハイブランドな物を持つと自信が出る。金銭管理は寛大。欲しいものや娯楽費、交際費に関しては出し渋らない。お金に余裕のある暮らしをしてこそ人生が輝くと考える。お金に余裕のないときは人生に対する不満が大きくなる。貧乏な状態に耐えられない人が多い。お金を稼げないと自信を失ってしまう。貧困な生活をするとプライドが傷つく。それほど貧乏はこの生まれの人にとって脅威となる。貧乏にならないように、確実に金銭を増やそうと動く。そういった資質があるため、この生まれの人は自力で金運を高める才能があると言える。
●第2ハウスの太陽が他の天体と凶座相(90度・180度)を形成している:金銭上の見込み違いが発生しやすい。取引上のミスが起こりやすい。投機で損をしやすいといった傾向が加わる。
太陽が入っていない場合:第2ハウスの始まりの境界線(カスプ)の星座が獅子座の場合は、太陽が入っているとみなして占うことが可能。(天体が入っているより、やや弱い影響となる)
・第2ハウスの月
財政運の変動が大きい傾向。収入に波がある。収入の変化による精神面の影響が強い。一般市民や大衆、女性に関する仕事で金銭を得やすい。人気運が収入に繋がる。人気が出るほど収入が上がる。人気が落ちると収入が減る。金銭的に困ると友人が助けてくれることが多い。人からプレゼントされると嬉しい。物質的な豊かさがあれば幸運を保てる。快適な住まい環境にしようと努める。住居にこだわる。ゆったりと暮らしたい願望がある。豊かな生活で幸福を感じる一方で、経済的な不安があると強い不満を抱く。生活が不安定になると、精神的にも不安定になる。心配事があると生活にも影響が現れる。金銭的に不安定な状態になると、夫婦や親子関係にも悪い影響が出る恐れがある。お金がない生活により、愛情が冷める場合がある。
●第2ハウスの月が他の天体と凶座相(90度・180度)を形成している:他人を信用し過ぎると失敗しやすい。低俗な人を信じると損失を招く。第三者と金銭的な関わりを持つのは避けた方が良い。
月が入っていない場合:第2ハウスの始まりの境界線(カスプ)の星座が蟹座の場合は、月が入っているとみなして占うことが可能。(天体が入っているより、やや弱い影響となる)
・第2ハウスの水星
知性を活かした職業で金銭を得られる。頭脳を使う職業に適性がある。知的な手段で金銭を得る。合理的な考えをもとにビジネスをする。商業・工業の分野で利益を出そうと考える。組織に所属するか、組織を編成して金銭を得る。企業勤めなら、銀行業務・金融業・経理事務など、直接現金を扱う仕事で成功しやすい。水星が他の天体と良いアスペクトを形成している場合、副業でも収入を得られる運がプラスされる(教授や講師などの知識を伝える仕事や、講演やセミナー、執筆業など)。
●水星が他の天体と凶座相(90度・180度)を形成している:上記の傾向を屈折した方向で発揮しようとする。知性を悪い方向に使って金銭を得ることがある。ずる賢い方法で金銭を得ようと考える。不正をして金銭を得ようとする恐れもある。金銭を稼ぐことに関しての考え方が薄っぺらい。浅はかな考えを持ちやすい。
水星が入っていない場合:第2ハウスの始まりの境界線(カスプ)の星座が双子座か乙女座の場合は、水星が入っているとみなして占うことが可能。(天体が入っているより、やや弱い影響となる)
・第2ハウスの金星
金銭的に満足できる状態を維持できる。物質的にも精神的にも満足できる仕事を好み、その仕事で金銭を得る傾向。愛想の良さをお金に変える才能がある。社交性の高さが金運につながる。駆け引きがうまく、得をすることが多い。人との社交や交際により、自分にメリットのある経済的状態を作ることができる。美に関する仕事、装飾品を扱う仕事で成功しやすい。特段、資産形成に長けているわけではないが、自分の生活環境を快適にしたり、贅沢を楽しめる人生を送る。
●金星が他の天体と凶座相(90度・180度)を形成している:浪費癖がある。美容や衣料品で散財しやすい。贅沢により金欠を招く。快楽を求める欲求が強まり、浪費してしまう。
金星が入っていない場合:第2ハウスの始まりの境界線(カスプ)の星座が牡牛座か天秤座の場合は、金星が入っているとみなして占うことが可能。(天体が入っているより、やや弱い影響となる)
・第2ハウスの火星
お金が入ってきたかと思えば、すぐに出ていってしまう。稼いでもすぐに使ってしまう。お金稼ぎに関しては性急。なるべく早くお金を手にしたい。すぐに現金化できるビジネスを好む。能率の良い金儲けの手段を選ぶ傾向。やればやるほど稼げる仕事に興味を持つ。働いたら働いた分だけ高収入になるような職業に適性がある。体を動かすほど稼げる肉体労働や、口を動かすほど利益に繋がる販売・営業の仕事に向く。競争心や攻撃性を活かして金銭を得ることができる。攻めの姿勢でお金を稼ごうとする。
●火星が他の天体と吉座相(60度・120度・0度(太陽/金星/木星のみ))を形成している:努力の末に財産を得られる。財産作りに成功する。
●火星が他の天体と凶座相(90度・180度)を形成している:よく考えないでビジネスを行うと失敗を招いてしまう。下調べをしない状態での投機で財産を失いやすい。熱意だけで押し通した投資や事業が失敗しやすい。
火星が入っていない場合:第2ハウスの始まりの境界線(カスプ)の星座が牡羊座の場合は、火星が入っているとみなして占うことが可能。(天体が入っているより、やや弱い影響となる)
・第2ハウスの木星
富が増える恵まれた金運。経済的に繁栄する。財力に恵まれる。良い地位を得られる。投資との相性が良く、順調に財産を増やしていける。お金を稼ぐ手段が健全かつ、その手腕がある。不正な金儲けや、ずる賢い方法でお金を稼ごうとしない。正当な方法で稼ぐ場合に限り、最高の金運を維持することができる。専門知識を使う仕事、大学などの高等教育に関わる仕事に就くと、有利な環境で収入を得られる。贅沢な趣味を持ちやすい。お金を使うのが好き。社交にお金を使う。楽しみや娯楽に関する支出が多い傾向。
●木星が他の天体と吉座相(60度・120度)を形成している:上記の傾向に、財産の相続でさらに財産が増える暗示が加わる。法的手続きが絡む資金の流入が発生し、より富が増える暗示が強まる。
●木星が他の天体と凶座相(90度・180度)を形成している:上記の傾向を妬んだり、誤解する者が現れやすい。恵まれた環境を妬まれやすい。成功に対する嫉妬や誤解を受けやすい。
木星が入っていない場合:第2ハウスの始まりの境界線(カスプ)の星座が射手座の場合は、木星が入っているとみなして占うことが可能。(天体が入っているより、やや弱い影響となる)
・第2ハウスの土星
金銭を得るのに苦労する傾向。財産を増やそうとすると困難が伴う。倹約家が多い。お金をしっかり貯めようとする。お金に関しては慎重で分別があるものの、財産を増やしていくのに長い年月がかかる。派手にお金を使ったり羽目を外すことは少ないが、派手にお金が入ることも少ない。財産管理能力はあるが、増やしていく手腕に乏しい。収入が増える機会や、成功の機会が遅れがち。必要な努力を怠ると金運の低下に直結し、貧困に悩まされる。目の前の問題から逃避したり、真面目に向き合わないなど、本人の資質が原因で金銭面の苦労が発生する。貧困は自身の努力不足が原因の場合が多い。
●土星が他の天体と吉座相(60度・120度)を形成している:清貧な生活となるが快適に暮らすことができる。多くを求めず、程良い暮らしで満足することができる。(いずれも人生の後半以降)
●土星が他の天体と凶座相(90度・180度)を形成している:金銭面で深刻な問題が発生しやすい。財産を管理する能力の欠如。お金の管理ができない。
土星が入っていない場合:第2ハウスの始まりの境界線(カスプ)の星座が山羊座の場合は、土星が入っているとみなして占うことが可能。(天体が入っているより、やや弱い影響となる)
・第2ハウスの天王星
金の出入りが予測不可能な金運。収支の波が不安定。経済面での急変が起こりやすい。稼いでいる時と金欠時の波が激しい。順調に稼げている時期にも関わらず、急に大きな損失が発生することも。自分の気まぐれが原因で経済的な危機に陥る。気分次第で上下する金運。独自性を活かした仕事、自分が開発・発明したことを強みにした事業、特殊な研究分野、これらに関係する企業で収入を得やすい。投資をする際も、これらに関係した企業に投資すると利益が発生しやすい。
●天王星が他の天体と凶座相(90度・180度)を形成している:金銭問題が発生すると、本人の態度が原因でより悪い状況になる(訴訟問題に発展することも)。冷たい態度やドライな対応など、誠意を見せないことからさらなるトラブルへと発展する恐れがある。
天王星が入っていない場合:第2ハウスの始まりの境界線(カスプ)の星座が水瓶座の場合は、天王星が入っているとみなして占うことが可能。(天体が入っているより、やや弱い影響となる)
・第2ハウスの海王星
不安定な金運。毎月の収入に波があるなど、当てにならない場合が多い(霞のような金運)。安定した収入を得にくい。毎月決まった額を得にくい仕事に就く傾向がある。収入を得られる仕事は、芸術的分野、直感や感覚を活かした分野、抽象的分野、音楽関係など。これらの職業で成功しやすい。圧力や責任から逃れたい願望がある。不自由な状態で働くのが苦痛。お金のためと割り切って働くのに抵抗を感じる。あまりガツガツ働こうとしないが、自分が自由になるための必要経費を稼ぐためなら努力をする。基本的には経済的手腕や金銭を増やす知識に欠ける傾向があるアスペクトだが、吉座相があれば改善される(下記参照)。
●海王星が他の天体と吉座相(60度・120度)を形成している:直感力や美的感覚を活かして収入を得られる。才能を活かせば物質的に豊かになることが可能。文学や芸術などの分野で力を発揮できる。外交能力に恵まれ、目的を達成しやすい。
●海王星が他の天体と凶座相(90度・180度)を形成している:詐欺に遭って財産を失いやすい。人に騙されて金銭を奪われる。お金を貸すと戻ってこない。人を騙して金銭を得ようとすると逆に財産を失う。
海王星が入っていない場合:第2ハウスの始まりの境界線(カスプ)の星座が魚座の場合は、海王星が入っているとみなして占うことが可能。(天体が入っているより、やや弱い影響となる)
・第2ハウスの冥王星
富を得たい気持ちが強い。富を熱望する傾向。金銭を得ることにスポットを当てる。人生をかけて金銭を得ることに夢中になる。経済的手腕がある。金銭を得ることやビジネスチャンスに対して鋭い洞察力を発揮する。金銭を得るためなら手段を問わない。うまくいけば巨額の富を得ることも可能。
●冥王星が他の天体と吉座相(60度・120度)を形成している:金銭面で有利に活きるアスペクト。人脈を活かして金銭を得る環境を築ける。利益団体と縁ができやすい。権力者に気に入られやすく援助をしてもらえることも。スポンサーがつきやすい。出資や金銭面の支援を受けやすい。
●冥王星が他の天体と凶座相(90度・180度)を形成している:巨額の富を得る運はあるものの、その手段が正当でない場合は財産を失うことがある(努力が水の泡になる)。悪い手段を使ってお金を稼ぐと失うものが大きい。正当なやり方であれば問題ない。
冥王星が入っていない場合:第2ハウスの始まりの境界線(カスプ)の星座が蠍座の場合は、冥王星が入っているとみなして占うことが可能。(天体が入っているより、やや弱い影響となる)
・第2ハウスのドラゴンヘッド
他人と共に富を築こうとする。共同事業や地方自治体、公共団体など、他者との結合を深めながら行う事業に興味を持ちやすい。共同事業の建設を目指すことも。
・第2ハウスのドラゴンテイル
金銭的な不運を抱える。財政的に不運なことが起こりやすい。金銭に関すること全般に失敗や困難がつきまとう。負債を背負わされやすい。財産形成で失敗しやすい。損をしやすい。
・第2ハウスのパートオブフォーチュン
恵まれた金運。私有財産に恵まれる傾向。土地による利益を得やすい場合も。土地や不動産運用をすると幸運を引き寄せやすい。仕事運も良い。仕事を通じた仲間や友人に恵まれる。仕事上の人脈から援助してもらえたり、利益確保の場を与えてもらいやすい。