ベネフィック&マレフィック(吉星&凶星)について解説-ホロスコープ/西洋占星術

投稿日:2024年9月6日 | 最終更新日:2024年9月7日

西洋占星術において、良い効果を与える天体を『ベネフィック(吉星)』、悪い効果を与える天体を『マレフィック(凶星)』と呼ぶ。ベネフィックは、太陽金星木星を指し、マレフィックは、火星土星天王星海王星冥王星を指す。
水星はどちらにも該当しない。水星=知性は、使い方次第で吉にも凶にも(善にも悪にも)転化するとされているため、吉凶なしとして扱う。
ベネフィック(吉星)とマレフィック(凶星)がソフトなアスペクト(60度や120度)を形成したときは、マレフィックの悪い効果が緩和される。
ベネフィック(吉星)とマレフィック(凶星)がハードなアスペクト(90度や180度)を形成したときは、ベネフィックの良い効果が損なわれる。

中でも「月」は感情を表す繊細な天体なので、マレフィックとハードなアスペクトがある場合は顕著に力を損なわれる。内面や感情面に影響があるため、実生活においてマイナスの影響が現れやすくなることもある。他の天体よりもマレフィックの影響に注意したい。

占星学上では「吉星」「凶星」という表現が使われているが、吉星だから良い、凶星だから悪いというわけではない。極端な話、吉星の影響ばかりが強まると、今の状況に安住して進歩がない・苦労を知らないまま生きる・成長する機会がない、といったマイナス面が目立つようになる。現に吉星の影響が強いorソフトなアスペクトの多いホロスコープを持つ人物は、生まれつき恵まれた環境で過ごすことが多く、苦労知らずになったり、苦難に立ち向かう力が弱まるとされる。一方で凶星は、立ち向かうための力を授ける。大きな目的を達成させるための野心が芽生えたり、強い信念が生まれたり、成長に繋がる機会を与えてくれる。凶星の影響が強いホロスコープを持つ人物は、人よりも苦労が多い分、成長する機会に恵まれ、大きな成長を遂げることが多い。凶星からほど良い刺激を受けることで、バランスの良い人物が形成されていくと言える。