星座のマークは主にギリシャ神話が由来となっている。

♈️【牡羊座】

羊の角という意味と、これから育とうとする植物の芽(双葉)という意味もある。眉と鼻という解釈もある(牡羊座は頭部を司るため)。このマークが意味する角のモチーフは、穏やかな羊の角ではなく、威嚇したり角を向けて突撃する力強い羊の角のイメージ。植物の新芽がモチーフになった理由は、12星座の始まりである牡羊座がこれからグングン伸びていくということを示している。

♉️【牡牛座】

牡牛の頭がモチーフになっている。のんびり草原にいる牛だが、しっかりとした角を持っている=おっとりマイペースだが頑固という牡牛座の性質と似通っている。他にも円は「太陽」=男性性、半円(角の部分)は「月」=「女性性」を意味していたり、優しさを表す円に半円を寄り添わせ「従順さ」を暗示していたりといった説がある。

♊️【双子座】

双子の姿がそのままモチーフになっている。この双子はギリシャ神話のカストルとポルックスを表している。双子ゆえ「2」が基となっていて、ローマ数字のⅡや、1から発展した2という意味がある。二元性・二重性という意味もあり、双子座の反する2つの顔を持つ性質と似通っている。

♋️【蟹座】

蟹の甲羅とハサミがモチーフになっている。二つの円は母性愛を表し、それが永遠に周り続けることを意味している。それに加え、外敵から守ろうとする円は蟹座の母性愛や身近な人の力になろうとする性質と似通っている。別説では、二つの円は女性の乳房の象徴とも言われている。

♌️【獅子座】

百獣の王ライオンの尾がモチーフになっている。ライオンのタテガミという説もある。柔軟で弾力性のある曲線は獅子の力強さを表している。

♍️【乙女座】

乙女座のマークには諸説ある。乙女の長い髪がモチーフになっている説、稲穂を持つ乙女、ハープを持つ乙女、古代の医学の象徴である「m」など多岐にわたる。これらは乙女の多感な心と清純な精神を意味し、乙女座の性質を表している。また「m」は純潔さを表し、右の輪になっている曲線部分は善悪の区別をする能力の象徴で、乙女座の潔癖性や分析力を表していると言える。

♎️【天秤座】

世の中の善と悪を計る天秤がモチーフになっている。この天秤には、バランス・調和・公正・平等という意味がある。他に西に沈む太陽を表しているという説もある。ホロスコープで占う際に使用する西の地平線「DSC」が天秤座の性質とリンクしているのが関係しているのだろうか。

♏️【蠍座】

蠍を表している。この蠍はギリシャ神話のオリオンを刺し殺した蠍である。「m」の後ろの矢印は蠍の毒針の象徴。蠍座は「死と再生」を象徴しているが、毒針も同様の意味を持つ。男性器のシンボルという説もある。

♐️【射手座】

弓矢を表している。「意欲」が矢、「意欲」を向ける先が標的となり、意欲的に次々何かをしようとする射手座の気質を表している。特定の何かに集中することや、豊かさへの欲求という意味もある。

♑️【山羊座】

ギリシャ神話で変身に失敗して、上半身がヤギ、下半身が魚になってしまった牧神パーンの姿がモチーフになっている。マークの左側が角の生えたヤギ、右側が曲がった魚の尾を表している。

♒️【水瓶座】

波打つ水や波紋がモチーフとなっている。水瓶座の由来である、ギリシャ神話のガニメデという美少年が持つ水瓶の中の水の波紋と言われている。他に、共鳴し合う二つの波動という説もある。上の波動が理想と精神性、下の波動が現実と物質性を表している。

♓️【魚座】

お互いの尾をリボンで結び合った二匹の魚がモチーフになっている。二匹の魚はギリシャ神話の女神アフロディーテと息子のエロース表している。この2人が怪物から逃げる際に魚に変身し、離れ離れにならないようにお互いの尾を結んだとされる。