【家庭運&生活環境】第4ハウスの天体まとめ:育った環境・両親・相続・晩年運を占う|西洋占星術

投稿日:2025年8月24日 | 最終更新日:2025年8月24日

第4ハウス(4室)とは

第4ハウス(4室)とは「家庭の室」「晩年の室」と呼ばれる。生まれ育った家庭環境から、自分が築いていく家庭、晩年の生活と関係があるハウスである。家族との関係やそれに付随する親戚関係、家の財産運や相続運、家族が所有する不動産についても占うことができる。両親との関係を占うが、母親の方が4室との関わりが深いため、母親の影響が色濃く現れやすい。

※ハウスを占うには生年月日に加えて出生時間の情報が必要

第4ハウスで占えること

  • 家庭運(家庭生活の傾向)
  • 育った家庭環境
  • 両親の傾向
  • 晩年の運勢
  • 不動産や土地の相続運や家族の財産運
  • 地元を離れるか否か
  • 親戚間との紛争の有無
  • どのような家庭を築いていくか

何も惑星が入っていない場合

第4ハウスの始まりの境界線(カスプ)の星座によって、天体に置き換えて占うことが可能である。ただし、天体が入っているより、やや弱い影響となる。

【第4ハウスの境界線の星座】

牡羊座火星が入っているとみなして占う
牡牛座金星が入っているとみなして占う
双子座水星が入っているとみなして占う
蟹座が入っているとみなして占う
獅子座太陽が入っているとみなして占う
乙女座水星が入っているとみなして占う
天秤座金星が入っているとみなして占う
蠍座冥王星が入っているとみなして占う
射手座木星が入っているとみなして占う
山羊座土星が入っているとみなして占う
水瓶座天王星が入っているとみなして占う
魚座海王星が入っているとみなして占う

・第4ハウスの太陽

一家の中心人物となりやすい。家を継ぐ傾向。相続人になりやすい。成長期は家族との関係が順調ではない。若いうちはやりたいことが多いが、実社会に出ると挫折しやすい。多くの希望を持つタイプだが、社会進出後は希望どおりにいかない。自分の存在理由を家庭や家族に求める。家庭生活に重きを置く。父親が立派な人か、威厳がある場合が多い(財産の有無問わず)。立派な生き方を目指している親(特に父親)の元で育つ。若い頃は挫折が多いが、晩年に成功しやすい。

●女性の場合:家族をしっかり支える主婦になることが多い。主婦としての才腕がある。家族の中心となって輝くような母親になる。一生を通じて家で過ごす時間が多い傾向。

●男性の場合:家族と過ごす時間に重きを置く傾向。家庭生活を充実させることに生き甲斐を感じる。プライベートを重視した働き方をする。晩年の生活を安定させたいと考えて働く。

●第4ハウスの太陽が他の天体と吉座相(60度・120度・0度(水星/金星/木星のみ))を形成:相続運に恵まれる。親から受け継ぐ資産に恵まれる。親からまとまったお金が入りやすい。受け継いだ資産を元手に安定した収入を得られる。晩年に名誉を得る。安定した晩年を過ごすことができる。

●第4ハウスの太陽が他の天体と凶座相(90度・180度)を形成:相続財産を守ることができない。自分の資本を増やしにくい。親からの相続が期待できない。親から相続したお金をうまく活用できない。

太陽が入っていない場合:第4ハウスの始まりの境界線(カスプ)の星座が獅子座の場合は、太陽が入っているとみなして占うことが可能。(天体が入っているより、やや弱い影響となる)

・第4ハウスの月

母親の影響を強く受けて育つ。幼少期に母親から大きな影響を受ける。人生の早い段階で住居の変化や、家族の離散を経験しやすい。独り立ちが早い。若いうちに両親から独立する傾向。家族や生まれ育った土地との縁が希薄になりやすい一方で、両親への愛着or郷土愛が強い面もある。自分の家系や先祖に強い興味を抱く場合もある。人生において、家庭が中心になる傾向。居心地の良い住居を求める気持ちが強い。家庭内での食生活を充実させたい願望。穏やかな家庭への憧れが強い。家族を持つと家族想いの親になる。家族みんなが居心地の良い生活を送れるように努める。生まれ育った土地を好むか、地元に住むことで心の安定を保てる。晩年は自分の地元に戻って定住する場合が多い。

●第4ハウスの月が他の天体と吉座相(60度・120度・0度(太陽/水星/金星/木星のみ))を形成:土地や建物に関する運に恵まれる。

●第4ハウスの月が他の天体と凶座相(90度・180度)を形成:母親とトラブルになりやすい。母親に関する心配事を抱える。思わぬ人から騙されたり、物を盗まれるなどのトラブルが発生。

が入っていない場合:第4ハウスの始まりの境界線(カスプ)の星座が蟹座の場合は、月が入っているとみなして占うことが可能。(天体が入っているより、やや弱い影響となる)

・第4ハウスの水星

仕事によって住居が変わる傾向。職業上の理由での転居が多い。移動や引越し願望が強い。幼少期に引越しや家庭環境の変化が多い。親の都合で住居が変わりやすい。子ども時代に引越しの経験をすることで、自身も移動や引越し願望を抱く。たくさんの物を扱う仕事や海外に関連した商売に適性がある。家の中で行う仕事にも向く(特に知的分野や頭脳を使ったビジネス)。

●第4ハウスの水星が他の天体と吉座相(60度・120度・0度(太陽/水星/金星/木星のみ))を形成:資産管理がうまい。資産運用で成功しやすい。財産を増やすことができる。

●第4ハウスの水星が他の天体と凶座相(90度・180度)を形成:家庭内で苦痛を感じやすい。家にいても心が休まらない。家族による精神的苦痛を受ける。どこにも平和がないと感じる。自分の求めているものが見つかりにくい。

水星が入っていない場合:第4ハウスの始まりの境界線(カスプ)の星座が双子座乙女座の場合は、水星が入っているとみなして占うことが可能。(天体が入っているより、やや弱い影響となる)

・第4ハウスの金星

家庭運は良好。仲の良い家族を築ける。子ども時代から幸福に過ごせる傾向。母親からの愛情を受けて育つ。母親以外でも、子ども時代に関わる人全般から愛されやすい。愛情を受けて育つため、人格形成に良い影響を受ける。良好な環境で育つため、好きな人に対して暖かく接する人格となる。人を喜ばせたり、もてなしたりするのが好き。家庭内に居心地とセンスの良さを求める傾向。日常生活では家の中を綺麗に保ったり、インテリアに凝ったりと、美しくすることを好む。室内を彩るセンスがある。おしゃれな家にしようとする。家庭内は生涯を通じておおむね円満。日々の星回り次第では多少のトラブルがあっても、基本的な運が良いので大きな問題にはなりにくい。

●第4ハウスの金星が他の天体と吉座相(60度・120度・0度(太陽/月/水星/木星のみ))を形成:上記の傾向に加え、遺産運が強化される。親族から問題なく遺産を相続できる。

●第4ハウスの金星が他の天体と凶座相(90度・180度)を形成:上記の暗示が薄まるか、屈折して現れやすい。家族に対する愛情が報われない。報われない愛情を抱く。

金星が入っていない場合:第4ハウスの始まりの境界線(カスプ)の星座が牡牛座天秤座の場合は、金星が入っているとみなして占うことが可能。(天体が入っているより、やや弱い影響となる)

・第4ハウスの火星

家庭内での苦労が多い。家族の仲が悪い。家庭内不和。家庭生活では苦労しがち。無情な親や家族の元で育つ。苛酷な家庭に育つことが多い。厳しい躾を受ける。親の愛を受けにくい。思いやりのない家族。家族との暮らしにトラウマがある。家族から心の傷を受ける。親から精神的虐待や肉体的虐待を受ける場合もある。若いうちに家を出ようとする。生家から出ていきたい願望が強い。独り立ちの意志が強い。生涯において不動産によるトラブルが起こりがち。不動産を持つと損失を招きやすい。火災や家庭内での事故、盗難などのトラブルに注意したい。所有している土地や建物の価値が上がるなど、投機的な面で恵まれることもある。生涯の望みや希望は、人生の終盤に叶う傾向。老年期になっても活発に行動できる。生涯において活動的。晩年には、家族や家庭内のトラブルが落ち着いていく。

●第4ハウスの火星が他の天体と凶座相(90度・180度)を形成:晩年になっても家族や家庭内のトラブルに見舞われる。晩年になっても災難が続く。

火星が入っていない場合:第4ハウスの始まりの境界線(カスプ)の星座が牡羊座の場合は、火星が入っているとみなして占うことが可能。(天体が入っているより、やや弱い影響となる)

・第4ハウスの木星

精神的にも物質的にも恵まれた家庭で育つ。裕福な暮らし。親から十分な援助をしてもらえる。実家が太い。過保護な家庭の場合も。過保護とはいえ、十分な恩恵を得られる。大家族になりやすい。兄弟姉妹が多い傾向。大きい家に住むことが多い。広い住居を望む。家族が所有している不動産や土地で繁栄しやすい。地元で成功しやすい。不動産運が良い。晩年も裕福な暮らしができる。生涯、安定した家庭生活を送れる。特定の宗教を信仰している家庭であっても、それが精神的にプラスとなることが多い。

●第4ハウスの木星が他の天体と凶座相(90度・180度)を形成:財産はあるものの浪費しやすい。贅沢な暮らしに憧れ、身の丈に合わないお金の使い方をする。家族に関する法的な紛争が発生しやすい。

木星が入っていない場合:第4ハウスの始まりの境界線(カスプ)の星座が射手座の場合は、木星が入っているとみなして占うことが可能。(天体が入っているより、やや弱い影響となる)

・第4ハウスの土星

家庭内で困難がつきまとう。厳格な親のもと育つ。束縛や制限の多い家庭。家庭内で息苦しさを感じやすい。厳しい躾を受ける。親からのプレッシャーが多い。親から重い責任を負わされる。親が負担になるか、親から負担を負わされやすい。親の言いなりになりがち。親が過干渉。親からやりたいことを否定される。若年期は家族の影響で意気消沈したり、生きる意味を見出せないことも。人生の意義が見つかりにくい。本当にやりたいことが育たないまま大人になる。成人後、自身が結婚した後の家庭は冷めた雰囲気になりやすい。冷たい家庭。晩年の家庭生活も苦労しやすい。晩年の生活に不安を感じやすい。

●第4ハウスの土星がベネフィック(太陽金星木星)の天体と吉座相(0度・60度・120度)を形成:上記の傾向がありつつも、不動産運が強化される。不動産や土地を所有することで利益を得やすい。

土星が入っていない場合:第4ハウスの始まりの境界線(カスプ)の星座が山羊座の場合は、土星が入っているとみなして占うことが可能。(天体が入っているより、やや弱い影響となる)

・第4ハウスの天王星

家庭内に紛争が起こりやすい。家族間のトラブルが多い。家庭環境が急変する傾向。異常な(変わった)家庭環境で育つ。不安定な家庭。両親が離婚しているか、片親で育つ場合もある。家族と別居しやすい。離婚しやすい。家族がバラバラになりやすい。自分の性格が災いし、相続を破棄することになりがち。遺産が期待できない。

●第4ハウスの天王星が他の天体と吉座相(0度・60度・120度)を形成:上記の傾向がありつつも、良い家庭環境で育つ。変わってはいるが、良い家族のもとで育つ。一風変わりつつも、魅力的な家庭を築ける。

●第4ハウスの天王星が他の天体と凶座相(90度・180度)を形成:晩年になってから予期しない不運が起こりやすい。老後の生活で苦労しやすい(金銭的に困窮しやすい)。

天王星が入っていない場合:第4ハウスの始まりの境界線(カスプ)の星座が水瓶座の場合は、天王星が入っているとみなして占うことが可能。(天体が入っているより、やや弱い影響となる)

・第4ハウスの海王星

複雑な家庭で育ちやすい。家系に秘密や謎があることがある。代理の家庭を持つ、養父母に育てられる、血の繋がりのない家族を持つなどの傾向がある。孤独がちか、孤独な子ども時代を過ごすことが多い。夢見がちな少年期を送り、この時の記憶が起因して成長後に放浪生活に憧れる。放浪癖がある。晩年は施設に収容されて暮らす傾向。老人ホームで暮らす。もしくは隠居生活をする。世間から離れて暮らしがち。

●第4ハウスの海王星が他の天体と吉座相(60度・120度)を形成:上記の傾向がありつつも、理想的な家庭を築くことができる。心の絆で結ばれた家族を築ける。

海王星が入っていない場合:第4ハウスの始まりの境界線(カスプ)の星座が魚座の場合は、海王星が入っているとみなして占うことが可能。(天体が入っているより、やや弱い影響となる)

・第4ハウスの冥王星

家庭が破壊されることを暗示している。荒れた家庭環境。わがままな親に振り回される。残酷な親に育てられる。両親の喧嘩や争いを見て育つ。精神的に不安定な子供時代を過ごす。家にいると気が休まらない。不穏な家庭。家族といると感情の波が激しくなる。成人後も精神を犠牲にするような家庭環境になりやすい。不動産や財産を相続する権利を失いやすい。家系の財産を奪われやすい。晩年は孤独になるか、孤独な気持ちを持ちやすい。権力を持ったとしても、孤独感が消えにくい。

●第4ハウスの冥王星が他の天体と吉座相(60度・120度)を形成:上記の傾向があるものの、成長過程で失ったものを後に取り返せる暗示が強まる。もし財産を失っても後に取り返すことが可能。再起・復興することができる。

●第4ハウスの冥王星が他の天体と凶座相(90度・180度)を形成:特に、マレフィック天体(火星土星天王星海王星)と複数の凶座相があると、幼少期に孤児になる可能性も出てくる。

冥王星が入っていない場合:第4ハウスの始まりの境界線(カスプ)の星座が蠍座の場合は、冥王星が入っているとみなして占うことが可能。(天体が入っているより、やや弱い影響となる)

・第4ハウスのドラゴンヘッド

生まれ故郷と縁を持ちやすい。成人後も地元に残るか、地元との縁がしっかり残る。親元から離れない傾向。両親を扶養する。親の面倒を見る。家族との縁が深い。家族との精神的な繋がりが強い。相続や後継の問題が発生すると、親戚と不仲になる場合もある。

・第4ハウスのドラゴンテイル

家族が所有している土地や不動産に関してトラブルが起こりやすい。家系の資産を紛争により損失しやすい。被相続人や家系の財産を握っている人により財産を使い尽くされるといったトラブルが起こりやすい。財産所有者に問題があり、騒動に発展することもある。家族が無闇に他人を信用することで財産を失う。尊敬や信用する気持ちを利用され、家の財産を失う可能性がある。

・第4ハウスのパートオブフォーチュン

相続運が良い。相続によって物質的幸福を与えられる。安定した家督運(親の地位を受け継ぐなど)。
地面から掘り出された金属や鉱物によって富を得ることも。