【知性&交流運】第3ハウスの天体まとめ:知識欲・コミュニケーション運を占う|西洋占星術

投稿日:2025年3月7日 | 最終更新日:2025年8月24日

第3ハウス(3室)とは

第3ハウス(3室)とは「知識の室」「研究の室」と呼ばれる。自分の知識をどのように扱うか、どのように伝えていくかといった知性の働きと関係があるハウスである。他人と知的な交流をして精神的な満足感を得たいという願望を表している。おもに知識欲や研究欲、精神活動の特徴、学習能力を占うことができる。対人運や勉強運、知的分野における仕事運を鑑定する際に使用する。他には、国内や近隣国への旅行運(短距離移動する際の運気)、通信手段や通信機器の扱い方、身近な人間関係(親族・兄弟姉妹・親戚・近所の知人)との関係性を占うこともできる。

※ハウスを占うには生年月日に加えて出生時間の情報が必要

第3ハウスで占えること

  • 勉強運や知的分野における仕事運
  • 知識欲&知的好奇心の強さ
  • 知識をどのように扱うか、どのように伝えていくか
  • 研究欲や精神活動の特徴
  • 学習能力
  • 他人との知的な交流を好むか否か
  • 国内や近隣国への旅行運(短距離移動する際の運気)
  • 通信手段や通信機器の扱い方
  • 身近な人間関係(親族・兄弟姉妹・親戚・近所の知人)との関係性

何も惑星が入っていない場合

第3ハウスの始まりの境界線(カスプ)の星座によって、天体に置き換えて占うことが可能である。ただし、天体が入っているより、やや弱い影響となる。

【第3ハウスの境界線の星座】

牡羊座火星が入っているとみなして占う
牡牛座金星が入っているとみなして占う
双子座水星が入っているとみなして占う
蟹座が入っているとみなして占う
獅子座太陽が入っているとみなして占う
乙女座水星が入っているとみなして占う
天秤座金星が入っているとみなして占う
蠍座冥王星が入っているとみなして占う
射手座木星が入っているとみなして占う
山羊座土星が入っているとみなして占う
水瓶座天王星が入っているとみなして占う
魚座海王星が入っているとみなして占う

・第3ハウスの太陽

知識や情報を得ることを重要視する。好奇心・知識欲がある。言語能力が高い。人に自分の考えを伝えるのが上手い。文章力がある。観察力が鋭い。研究や分析が好き(得意)。教育に関心を持つ。教育熱心になる場合も。科学分野、文学の分野に適性がある。自分の知識量に自信を持つ。自分の考えに自信がある。

●第3ハウスの太陽が他の天体と吉座相(60度・120度・0度(水星/金星/木星のみ))を形成している:文筆業で名声を得やすい。社会的地位が高い人や、お金持ちとの縁ができやすい。知的分野の権力者との縁ができやすく、サポートが期待できる。兄弟・姉妹艦の中は良好。近親者に問題がある人が少ない。家族と親密。自分と考えが似ている人を引き寄せやすい。同調してくれる人に囲まれる。

●第3ハウスの太陽が他の天体と凶座相(90度・180度)を形成している:人に誤解されがち。人との交流から心配事が発生しやすい。人に物事をうまく伝えられない。誤解からトラブルに発展。

太陽が入っていない場合:第3ハウスの始まりの境界線(カスプ)の星座が獅子座の場合は、太陽が入っているとみなして占うことが可能。(天体が入っているより、やや弱い影響となる)

・第3ハウスの月

好奇心が旺盛。人への興味が強い。詮索したがるところがある。噂好き。一見、落ち着かないタイプに見られることもある。精神衛生上、多くの人に囲まれ、交流をした方が良い。コミュニケーションが心の健康に良い。孤独になるのは精神的にNGなので、なるべく人と関わっていると良い。孤立するのが苦手。人と語り合ったり、教え合ったり、何かを学ぶ場に出向きたい。目新しいものや、変わっているものに興味を抱く。珍しい体験への興味。新奇なことを経験したい願望が強い。また、それらに関する知識を欲する。空想しがち。気まぐれ。思いつきで行動する。楽観主義。ユーモア精神がある。仕事を変えやすい。気分次第で取り組んでいることが変わるため、人生の回り道が多い傾向があるが、本人は楽観的なため深刻な状態にはなりにくい。なんだかんだ天性の楽観性と愛嬌で困難を切り抜けられるタイプが多い。人生の初期に移動や移転、引越しや旅行を経験する傾向。

●第3ハウスの月が他の天体と凶座相(90度・180度)を形成している:初等教育に支障や困難を生じやすい。小学生時代に何らかの問題が発生しやすい。旅行をするとトラブルに見舞われやすい(旅程通りに進まないなど)。

が入っていない場合:第3ハウスの始まりの境界線(カスプ)の星座が蟹座の場合は、月が入っているとみなして占うことが可能。(天体が入っているより、やや弱い影響となる)

・第3ハウスの水星

優秀な頭脳を持つ。知的好奇心が旺盛。能弁。話が上手。よく喋る。人に何かを教えるのが上手い。多角的な知識欲。ありとあらゆる分野の知識を欲する。技能を習得しやすい。研究好きになることも多い。ニュースやインターネットで情報収集するのが好き。知的分野など頭脳を駆使する職業や、宣伝、情報分野、報道、教育関係の仕事に適性がある。技能を駆使する仕事でも才能を発揮できる。心の中が忙しない。常にあれこれ考えている。

水星が他の天体と凶座相(90度・180度)を形成している:精神的に疲れやすい。あれこれ考えすぎて精神的疲労を招く傾向。精神的疲労から神経系の不調が起こりやすい。

水星が入っていない場合:第3ハウスの始まりの境界線(カスプ)の星座が双子座乙女座の場合は、水星が入っているとみなして占うことが可能。(天体が入っているより、やや弱い影響となる)

・第3ハウスの金星

調和のとれた知性を持つ。知力が洗練されている。社交性がある。人との交流運は良好。バランスのとれた知性が社会的に認められやすく、地位が向上しやすい。周囲から正しい評価を受けられる。芸術的センスがある。文学的分野、音楽、美術・芸術的分野に才能を発揮しやすい。

●第3ハウスの金星が他の天体と吉座相(60度・120度・0度(太陽/月/水星/木星のみ))を形成している:会話力に優れる。会話力や文章力に類まれな才能がある。これらの才能が人とのコミュニケーションに優位に働き、利益に繋がる。会話や著述の才能を活かし、社会的に成功しやすい。吉座相が複数あるほど、これらの傾向が強まる。社交的。人と会うのが好き。外出が好き。自ら人との交流の機会を作ろうとする。兄弟・姉妹の仲は良好。家族や親族とは歳が近いほど円満な関係を築ける。

●第3ハウスの金星が他の天体と凶座相(90度・180度)を形成している:親しい人や味方だと思っていた人から反発されやすい。親しい人から反対される。異性との距離感がチグハグになりやすい。異性の友達に対し、友情か恋愛かの区別がつきにくくなる。友人とも恋人とも言えない曖昧な関係に陥りやすい。

金星が入っていない場合:第3ハウスの始まりの境界線(カスプ)の星座が牡牛座天秤座の場合は、金星が入っているとみなして占うことが可能。(天体が入っているより、やや弱い影響となる)

・第3ハウスの火星

知性の働きは大胆な傾向。発想や着想が大胆。思いもよらないことを思いつく。発想力がある。交流運に闘争的な要素が加わる。自分の意見や考えに自信がある。自分が正義であると信じている。自分の意見が正しく、認められると思っている。自分の意見を伝えることに熱心。議論から逃げずに乗っていくタイプ。意志が固い。利己主義。何事も自分の利に繋げたい願望が強いため、会話や交流において闘争的な面が出やすい。不利な立場になったり、追い詰められると言葉を荒げることもある。自分の意見を曲げないため、人とぶつかり合うことが多い。そのため、論争や訴訟問題といったトラブルに発展することも。青年期は目上の人や権力者に反発しやすい。反抗的。歳を重ねるにつれ現実を知り、反発的な面がおさまっていく。だんだん人と意見をすり合わせたり、妥協することができるようになっていく。近親者や親戚関係に争いやトラブルが発生しやすい。

火星が他の天体と凶座相(90度・180度)を形成している:自分の考えに葛藤が発生しやすい。自分の中にある意識の高い部分と、低俗な部分が噛み合わず、チグハグな印象を与える。旅行に行くとトラブルが起こりやすい。旅行時に事故を起こしやすいアスペクトなので注意。

火星が入っていない場合:第3ハウスの始まりの境界線(カスプ)の星座が牡羊座の場合は、火星が入っているとみなして占うことが可能。(天体が入っているより、やや弱い影響となる)

・第3ハウスの木星

健全な知性を持つ。高度な学問に関わる傾向。高度な学問や知識を習得しようとする。教養を高めることで、精神的にも人間的にも大きな成長を遂げられる。考え方が洗練されている。哲学的な考えを持つ。哲学的な事柄に興味を持ちやすい。人との会話を拒まず、おおらかに交流する。親切。惜しみなく話をする。丁寧に説明する。親身に教えようとする。教育分野、文筆業、マスコミ、報道関係で成功しやすい。旅行運が良い。旅行先でのトラブルの心配がなく、安全に楽しめる。近親者や親戚間の関係は良好。楽しい関係を築ける。近親者から利益をもたらされる。

木星が他の天体と凶座相(90度・180度)を形成している:話を盛る癖がある。話を誇張してしまう。誇張癖が行き過ぎると、人からの反感を買い、信頼を失う。

木星が入っていない場合:第3ハウスの始まりの境界線(カスプ)の星座が射手座の場合は、木星が入っているとみなして占うことが可能。(天体が入っているより、やや弱い影響となる)

・第3ハウスの土星

安定した精神と知性を持つ。思想が純粋。思考が捻じ曲がっていない。心が安定している。統一の取れた精神。口数が少ない。無闇に語らない。言葉数が少なく、簡潔に伝える傾向。沈黙が多い。基本的には誰かに肩入れせず、公平に交流するタイプ。ドライな人柄。乾いた性格。感情の起伏があまりない。ヒステリックにならない。執着や固執が少ない。他人への興味が薄い。努力家。真面目。一見物静かだが、勉学に熱心に取り組む。努力によって困難を乗り越えていく。しっかり成果を出す。難しい試験をクリアできる。親族関係や近親者との関係が冷めていることが多い。クールでドライな家族の元に育ちやすい。家族間に精神的な距離がある。兄弟・姉妹間も冷めているか、不仲な傾向(何かと苦労が発生しやすい)。

土星が他の天体と凶座相(90度・180度)を形成している:初等教育がすんなり習得できないことがある。人生初期の教育に恵まれない。若いうちに色々な経験ができない。若い頃は教育や教養を得るチャンスに恵まれなかったり、あらゆる部分で経験不足になりやすい。旅行に行くとトラブルが起こりやすい。旅行による損失を招きやすい。旅行中に体調不良になったり、病気になる恐れがある。

土星が入っていない場合:第3ハウスの始まりの境界線(カスプ)の星座が山羊座の場合は、土星が入っているとみなして占うことが可能。(天体が入っているより、やや弱い影響となる)

・第3ハウスの天王星

直感的に物を考える傾向。エキセントリックな知性を持つ。奇抜なことを考える。突飛な言動が多い。周りを驚かせるようなことを思いつく。変わった考えや思想を持つこともある。奇行に走ったり、奇行癖があることも。オリジナリティのある表現を用いる。個性が文章に現れやすい。教育環境や教養次第ではこれらの傾向を落ち着かせるなどコントロールが可能。口演家のような話し方。ドラマチックに話を展開する。アイデアマン。工夫を凝らしてビジネスを成功させる才能がある。アイデアを生み出す仕事や、発明、開発、研究に関わる分野に適性がある。研究に没頭するタイプの場合は、変わった題材を好む傾向がある。アブノーマルな内容や異常性があるものを好みやすい。親族や親戚、兄弟姉妹とは気が合わないか、疎遠になりやすい。

天王星が他の天体と凶座相(90度・180度)を形成している:上記の傾向が災いして、マイナスなことが起こりやすくなる。自分の考えや言動により、人間関係のトラブルが生じやすい。周囲との考え方と合わないことが多く、紛争を招きやすい。身近な人から社会的な人間関係問わず、そりが合わないと感じることが多い。社会常識や社交術を学ぶことで、これらの傾向を和らげることができる。旅行に行くと奇妙な体験をしやすい(不可解な事件に巻き込まれることもある)。

天王星が入っていない場合:第3ハウスの始まりの境界線(カスプ)の星座が水瓶座の場合は、天王星が入っているとみなして占うことが可能。(天体が入っているより、やや弱い影響となる)

・第3ハウスの海王星

感受性豊か。敏感な知性を持つ。鋭い感覚&直感力。情緒的。情緒を理解する能力がある。柔軟な考え方を持っている。人に合わせて話をするのが上手い。どんな人相手でも臨機応変に交流できる。即興やアドリブ的な話術を身につけている。神秘的な分野や霊的・スピリチュアルな事柄に興味を持ちやすい。嘘を見抜く直感力がある。真実を伏せつつ物事を有利に進める調整が上手い(嘘も方便)。策略を巡らせるのが得意。戦略を練る才能。人に指示をしたり、思うように動かすのが得意(コントロールが上手い)。物事をうまく成し遂げるための手段を考えるのが得意。兄弟・姉妹に足を引っ張られたり、ガッカリさせられるようなことが起こりやすい。親戚との関係に失望する場合が多い。

海王星が他の天体と吉座相(60度・120度)を形成している:空想が得意。豊かな想像力を活かして成功しやすい。空想力や想像力を形にする能力が備わる。著述や創作など、クリエイティブな職業に適性がある。

海王星が他の天体と凶座相(90度・180度)を形成している:妄想癖がある。現実と理想(夢)の境界線が曖昧。思い込みが激しい。現実をうまく受け止めることができない。物事を屈折して捉えてしまう。想像力をマイナスな方向で使いがち。自分の意志を明確にできない傾向。自分の気持ちをうまく言語化できない。自分の考えや意志を定められない。迷い癖がある。いつまでも答えが見つからずに悩む。

海王星が入っていない場合:第3ハウスの始まりの境界線(カスプ)の星座が魚座の場合は、海王星が入っているとみなして占うことが可能。(天体が入っているより、やや弱い影響となる)

・第3ハウスの冥王星

アイデアを生み出す並外れた才能を持つ。創意に満ちている。これまで誰も考え付かなかったことを編み出す才能がある。分析力に長けている。物事を評価するのが得意。他人への関心が強い。他人の考えていることを分析したり、観察するのが得意。アイデアを活かす仕事に適性がある。秘密主義者。秘密をしっかり守る。冷静に話を聞く。冷静な判断ができる。攻撃的な気持ちがあっても、表に出さずに押し殺す。血縁者との接点が希薄になりやすい。

冥王星が他の天体と吉座相(60度・120度)を形成している:建設的な考え方ができるため、何かをより良くするような行動が取れる。アイデアを活かす仕事のほかに、研究分野への才能にも恵まれる。血縁者との縁が途絶えやすい。

冥王星が他の天体と凶座相(90度・180度)を形成している:激情家になりやすい傾向。感情の起伏が激しい。感情が暴走しやすい。感情のままに人をけなしてしまう。人を見下した態度をとってしまう。人との関係が進展しにくい。人間関係の断絶が生じやすい。

冥王星が入っていない場合:第3ハウスの始まりの境界線(カスプ)の星座が蠍座の場合は、冥王星が入っているとみなして占うことが可能。(天体が入っているより、やや弱い影響となる)

・第3ハウスのドラゴンヘッド

多芸多才な知り合いを通じて自分を高められる。有能な人と接点を持ちやすい。才能がある集団との縁により、良いアイデアを生み出す。身近な縁(親族・兄弟・親戚・近所に住む人)によって自分のレベルが高まる。身近な人から高い教養を得られる。出会って間もない人であっても、共同で何かをしようという話に発展しやすい。スポット的(短期的)であっても、他人と協力して何かを行うチャンスに恵まれる。人との交流の特徴は、おおむね表面的なものになりやすい。広く浅くの人間関係を構築する傾向がある。

・第3ハウスのドラゴンテイル

他人との交流に問題が発生しやすい。コミュニケーションが精神的負担になりやすい。人と交流するときに心配が伴う。人との交流が消極的になりやすい。身近な縁(親族・兄弟・親戚・近所に住む人)によって、苦労をもたらされやすい。旅行に行っても、あまり良いものを得られない。旅行の満足度が低い(旅費に見合わないと感じる)。

・第3ハウスのパートオブフォーチュン

知的な事柄で物質的幸運を得る。知的好奇心を満たす上での幸運がある。知性や知識に関する幸運を引き寄せやすい。旅行運が良い。旅行に行くと良いことがある。旅行が人生の利益となる。人から好かれやすい性質。正直で誠実な人柄を気に入られ、人を通じて幸運が訪れる。