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第1ハウス(1室)とは
アセンダント(以下ASC)から始まるハウス。「本人の室」「生命の室」と呼ばれ、個人の力そのものの特徴を表し、最も重要視されているハウスである。基本的な運命や、人生をどう生きるかを占うことができる。第1ハウスの始まりの境界線(カスプ)=ASCである。ASCは外見や体質・生まれつきの資質の他に、第1ハウスの象徴である行動パターンを読み取れるため、第1ハウスを解読する際の大事なポイントとなる。このハウスを解読する時はまずASCを読むと良いだろう。
外見・体質・行動パターンを占う場合はASCを読み、基本的運命や人生に対する姿勢などの個としての存在の押し出し方を読むならASCに加えて第1ハウス全体を読むイメージを持つと良い。
このページでは第1ハウスそのものの象徴である、基本的な運命、人生に対する姿勢、個としての存在の押し出し方について解説する。
ASCについては以下の記事を参照。
第1ハウスで占えること
- 外見の特徴や雰囲気
- 個人の力の打ち出し方
- 行動の特徴
- 個としての主張の強さ
- 自分の存在の押し出し方
第1ハウス蟹座の性格
第1ハウスのサインが蟹座の場合、個人の力を打ち出す力は弱まる。なぜなら蟹座は集団に帰属する(馴染む)性質を持ち、個人の力を打ち出す力と相反するため。個人の力の押し出しを控えるあまり、周囲には無難な生き方を選択しているように映ったり、個性を活かして動こうとしないことに疑問を抱かれることもある。個として自分を押し出す生き方に迷いを抱きやすい面はあるが、その反面、普遍的な生き方をしたり、集団に吸収される生き方を望んでいるということなので決して凶というわけではない。太陽星座が蟹座の場合はさらにその傾向が強まる。
また、蟹座の守護星の月がどのハウスに入っているかによって、どのような時に上記の傾向が発揮されやすいか読み取れる。(※)
●第1ハウスのカスプが蟹座の初期度数にある場合:蟹座の集団に帰属する力はより強まる。
※月が12ハウスに入っている場合:12ハウスは隠された場所や精神世界を表すため、実際に生きている実務の世界よりも水面下の世界や精神世界に吸収される生き方を望む。この配置の人で、仕事を辞めて日本を離れて瞑想生活を送るようになったという例もある。(参考:「完全マスター西洋占星術/松村 潔」)